久々の音ラクです。ハンバートハンバートさんの歌の歌詞にあるとおり、日に日に世界が悪くなってきてますね。本当にいいニュースがなくて、明るい気分になれないです。音楽もモダンジャズばかり聞いています。
そんな中、15年目の3月11日がやってきました。津波で流された方のことを思うと、胸がつまります。震災の日なので、鴨長明の『方丈記』を読みました。(原文ではないですが)何度も災害に遭いながら綴られた『方丈記』には、今にも通ずる「思い」がつまっています。
私が特に共感したのは、ミニマリストな家で、お琴と琵琶が置いてあり、一人で演奏を楽しんでおられたというところです。水や食べ物もほぼ自給自足で、音楽も自給自足という感じでしょうか。
ミュージシャンを志していた頃、荘子の「楽師廃業」を読み、ショックを受けたことを思い出しました。このエピソードの楽師は、自然の音の方が完全だからと楽師を辞めてしまったわけです。
でも今読んでみると、鴨長明のように、自然の音と合奏するのであればよいのでは、と思えるようになりました。
先日和歌山の農家さんから買った「たかなのこ」に、小さな虫がついていました。よく見ると、何度もおじぎをしているようで、かわいかったです。水を飲んでいただけかもしれませんが、私には「殺さないでください。お願いします。お願いします。」とおじぎをしているように見えたので、ベランダの鉢の中に放しました。(おじぎをされなくても、そうしますが)
「害虫」って名前の虫はいないはずです。だって、害を被るのは人間だから、害虫って言うんでしょう?虫にとっては、勝手に害だと言われて、いい迷惑ですよね。人間の方が、地球や他の動物にとっては害じゃないですか。
荘子も鴨長明も人間は自然の一部だと言っています。この感覚は、きっと欧米人には理解しにくいのでしょう。日本人は本来そう思っていたはずですから、今でも理解しやすいのではと思います。
皆がそのような東洋思想を思い出せば、日に日に世界が良くなるのでは?

